- コラム
自然の中で、育つもの 〜松山冒険遊び場〜
2024.11.11
はじめまして。
えひめ放課後協力機構(ASPA)会員であり、NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場スタッフをさせていただいておりますみっちーこと松本美知代です。
なんだかわくわくするネーミングですよね♪
どんな団体?何やってるの?など、ご興味ある方はぜひ覗いてみて下さい♫
地球沸騰化と言われる時代。猛暑が過ぎ去り、心地よい秋も一瞬で冬へと移行していきそうですが、自然の中で過ごす子どもたちはそうした感覚を五感を通じつつも、秋の恵みをめいいっぱい自分の中へ取り入れているように感じます。
昨今、自己肯定感や自他肯定感、非認知能力という言葉をよく耳にするようになった方も多いのでないでしょうか。
今、世界は環境破壊・貧困・差別・戦争など、さまざまな問題を抱えています。
SDGsが小学校でも必須となり、今の子どもたちは、私たち大人が生きてきた子ども時代よりも遥かに激動の中を生きています。従来、大切とされてきた指導型の教育から日本も大きく教育の舵を切ろうと変化してきています。
そんな中。「自己肯定感を高めること」や「非認知能力を身につける」など、言葉だけが先行しているように感じてしまっています。
少しそこに疑問を持ってみると、あれ?本当にそうだろうか?
周りが。大人が。環境が。
実は大切なものを置き去りにしているのでは。
日々、活動をしていると感じることがよくあります。
そもそも、子どもたちのパワーってとても偉大で、とても尊くて、無限の可能性しかなくて、大人こそ学ぶことがたくさんあるのでは?と思う場面に遭遇します。

いろんな子どもたちと接していると、みんなと一緒にすることが好きな子。一人でもくもくとやりたい子。その時の気持ちで動きたい子。優しさいっぱいで自分の気持ちを出し切れない子。元気いっぱいでみんなを巻き込むパワーがある子。そっといてくれるだけでなんだか安心する子。
本当に様々な子がいます。
そして、それぞれやりたいことのスピードも違い、向いてる方向も違うこともある。気持ちがすれ違うときも、けんかになるときも、うまくいかない時だって、思い通りにならないことだってある。
結果だけを見つめ、そこに断然的な言葉かけや表面だけの介入が入ると、その子たちの心は置き去りにされてしまい、次へのステップの機会を実は奪っているのかもしれません。

自然の中にいると、研ぎ澄まされてゆくものがたくさんあります。
五感をすべて使って、自然の中で遊びこむ中で、子どもたち自分自身が本来持っている力に目覚めていく瞬間にもよく出逢います。
そこに大人が寄り添い、見守り、安心できる場があれば、多くの指示の言葉かけがなくても物事への意欲や関心は子どもたち自らどんどん引き出しを開けて行くのです。
そこから生まれるコミュニケーションは、思いやりを育み、判断力を養い、協調性が生まれ、社会性が育ち、「非認知能力」といわれる子どもたちが生きていく力、人間の実力・底力が開花していくプロセスがあります。
えひめアスパの活動は、心温かい大人たちが真剣に、無限な未来ある子どもたちのことを、どうすれば一人一人がしあわせでいられるかを考え、また悩める保護者に寄り添い、共に成長しあえる居場所を担ってくださっている場であり、大人も子どもも力を抜いてほっとできる場所です。
そんな場所が繋がって温かい社会を生み出すと信じ、私たちも、遊び場である「プレーパーク事業」や学びや居場所となる「フリースクール事業」、幼少期に大切な五感を育む「自然保育の森のようちえん事業」や「自然体験事業」など、アスパさんとも協力しながら活動を続けてまいります。

NPO法人 みんなダイスキ松山冒険遊び場
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