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「子どもは、一人ひとり違うことが大前提」として考え始めること
2024.05.13えひめ放課後協力機構 理事
孕石修也/一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
大人たちが一生懸命考えて考えて考え抜いて「子どもは一人ひとり違うんだから、絶対に正しい教育なんてないよね。」で長い長い長すぎる議論が終わる。「絶対に正しい教育があるんだ」とか、「絶対に正しい放課後の過ごし方があるんだ」とか、そういう価値観よりはマシかもしれない。
「絶対に正しい教育」にこだわる人は、「みんな仲良く」とか「いじめゼロ」にしようとか、わかりやすい標語に縋っている感がある。逆に「一人ひとり違う教育」にこだわる人は、なんでもかんでも「子どもがやったことなので」とか「子どもが決めたことなので」とか責任逃れ感がある。
まずはそろそろ、どちらの派閥も「子どもは、一人ひとり違うことが大前提」として考え始めてもいいんじゃないかな。その上で、どんな教育なら・どんな放課後なら目の前の子どもたちにとってよりよい過ごし方と言えるのかを考え、実践し、それを持ち寄り、互いに「確かに」と思えるものを集めてみてはいかがだろうか。そうしたら正しいとまでは言えなくとも、それに近い過ごし方は見えてくると思う。
お互いが「これが正しいんだ」を手放し、「これが正しいって決めつけるのは、間違っている」を手放していくことがこれからの教育の始まりとしたい。多くの人が「確かに」と思ってくれたらうれしい。
そして我々えひめASPAは、「実践の持ち寄り」と「確かに」をより多く集められるような存在でありたい。